場 所:東京都
運営形態:社会福祉法人
用 途:障害者施設
構 造:鉄筋コンクリート
その他 :外壁改修その他改修工事
設計趣旨
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社福祉法人 あいのわ福祉会 足立あかしあ園の外壁の全面改修工事、キュービクルの改修工事を行いました。
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外壁の可能な範囲で目視調査により、爆裂、浮き部分、仕上げ材の剥離、退色など、及びスチールパネルの錆部分の状況をまとめます。
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その部位ごとに、劣化状況の程度に合わして、改修の工法、使用材料の検討と選定を行います。
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ここまでで基本設計を整理し報告します。その後実施設計に入ります。
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基本設計をもとに、劣化状況の数量を設計予想数量とし実施設計図書を作成します。
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足場を掛けない状況での調査になりますので全てを調査できませんが、東西南北の各方向の地上部分と最上部等の調査を行い、経験などにより状況の割合で判断します。また、足場を掛けて調査すれば正確な数量が把握できますが、莫大な費用が発生してしまいます。
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設計図書の完成後、設計見積書を作成します。
設計者として・・・
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改修工事は、新築工事と違い、設計、もしくは、工事契約通りになかなかいかないことが多い、それは、設計段階での調査に限界があるからです。足場を掛けてすべてを正確に調査を掛ければ追加請求ということにはなりません。
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しかし、現実にはそこまでの正確な調査は費用が掛かりすぎて不可能です。そこで、設計者の経験が必要になります。今回の工事では若干の増額要素は調査後に発生しましたが、軽微な変更にて対応し、追加請求までには至りませんでした。
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着工後、短工期の中でも、現地調査後に文書にて報告書を提出しその時点で詳細に協議することが重要な作業といえるでしょう。