浴室の考え方


浴室の考え方

介護の方法、プライバシーの考え方、衛生的な部分、それぞれの性質、機能、コストなどの違いがあります。

 

大きな分類としては、以下の3種類があります。

  • 機械浴室
  • 大浴場
  • シャワー室

 

利用者の身体状況、入浴方法も考慮して計画していきます。

 

機械浴槽

利用者の身体状態から入浴時の姿勢を、仰臥位(寝位)、座位から選択します。メーカーによって変わりますが、以下のような機器があります。

 

仰臥位・・・寝たきりで、座位になるのが困難な人向け

  • ストレッチャーが下降、浴槽が上昇して入浴
  • ストレッチャーが下降して入浴
  • 浴槽が上昇して入浴
  • ミストシャワー

 

座位・・・座位が可能な人向け

  • チェアのまま浴槽に入り、入浴
  • リフトでチェアを持ち上げ、チェアごと入浴
  • ミストシャワー
  • 既存の個別浴槽に設置するリフト
  • 大浴場に設置するリフト

 

座位又は個別浴槽・・・立位保持、補助歩行が可能な人向け

  • 浴槽ドアの昇降により浴槽を跨がずに入浴
  • 浴槽ドアが開閉し、浴槽内の椅子に座って入浴
  • 自立度合いに合わせて手すりや足受けを設置した浴槽
  • ミストシャワー

大浴場

 

複数人で大きな浴槽に入るタイプの入浴方法で、自立歩行や補助歩行が可能な人に適しています。

利用者の身体状況によって、手すりの数や位置を決めていきます。

浴槽の奥行を狭くして手すりにつかまりながら入る方式を採用すると、入浴中に足が浮かび溺れることを防止できます。

リフトを設置することで、立位保持ができない人等でも入浴が可能になります。


シャワー室

浴槽がなく、シャワーのみの浴室です。

自立歩行が可能な方に適しており、省スペースです。

シャワーフックの横に縦手すりを設置すると、シャワーを浴びているときにつかまることができます。